新作『IF YOU ONLY KNEW』発売!オランダのジェントル&スインギーなピアニスト、ヨス・ヴァン・ビースト特集!

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ヨス・ヴァン・ビーストIF YOU ONLY KNEW』AS-503
演奏者・曲目

演奏者
Jos van Beest – piano Vincent Koning – guitar Hans Mantel – bass

曲目
01. I’ve Got the World on a String 02. Song to Elitha 03. I’m Confessin’ 04. That’s All 
05. If You Only Knew 06. Broadway 07. Old Folks 08. But Not for Me 09. Body and Soul 
10. Blues in the Closet 11. Love Ballade/Hymn to Freedom 12. Yours Is My Heart Alone

私のおすすめコメント

オランダの音楽一家に育ったヨス・ヴァン・ビースト(1956年生れ)。父親のアーノルド・ヴァン・ビースト sr. お兄さんのアーノルド・ヴァン・ビースト jr. もジャズピアニストです。幼少の頃から、ジョージ・シアリングやオスカー・ピーターソンらのコンサートに連れていかれ、ジャズの虜になったそう。1979年には自己のトリオでオランダ国内外での音楽活動を開始しています。
そんなヨス・ヴァン・ビーストの作品が、日本で初めて紹介されたのは2000年。大阪の下駄屋さんが始めたジャズレーベル、澤野工房から『BECAUSE OF YOU』(AS-6)が発売されました(あらためて考えると、もう約25年も前なのですね・・)。この作品、実は1993年の録音です。当時日本ではほとんど紹介されなかった、現地マイナーリリースの作品を澤野工房が取り上げて紹介したものです。優しく華麗にスイングするピアノは日本でも評判を呼び、現在まで続くロングセラーとなっています(私も当時耳にして、その趣味の良さが大いに気に入りました)。
実は、奥様のマリエルさんはジャズヴォーカリストで、彼女も澤野工房から『FROM THE HEART』(AS-23)を発売し、作品を重ねています。もちろんバックのピアノは、ヨス・ヴァン・ビースト。チャーミングであたたかい歌をサポートしています。
2023年12月には、待望のヨス・ヴァン・ビースト来日公演がありました(兵庫県立芸術文化センター)。私思わず駆け付けました。相変わらずジェントルでいてスインギンなピアノに心が和みました。
約5年ぶりに発売される新作『IF YOU ONLY KNEW』は、ギターの入るオールドスタイルのトリオ盤。こうした編成は澤野工房から初の登場。少し落ち着いたインティメイトな作品です。これはもう楽しみですね。
(ジャズ管理人)

『IF YOU ONLY KNEW』ライナーノート

優しい語り口のオランダのピアニストです。以前、サワノさんの作品解説に書いたことがあるのですが、かの地のピアニストって、明るく柔らかいメロディと心地よいスイング感を持った人が多くて、アトリエサワノのシリーズと相性はとってもよいと思います。そして、ビーストのルーツにあるのは、ジャケット内の記載にもあるようにピアノの巨人オスカー・ピーターソン。ここにオランダ流の優しいメロディが程よく加わったのが、彼の演奏のスタイルなのだと思います。
本作はドラムなし、ギター入りのトリオ。初期のピーターソンが得意だった編成で、ギターとの掛け合い、ベースの力強さも聴きどころです。例えば、Tr.01「ワールド・オン・ア・ストリング」はチャーミングなイントロ付き(先輩ピアニスト、ピム・ヤコブスを連想される方も多いかも・・)ブルースを程よく感じさせながらスイングします。Tr.04「ザッツ・オール」はミデアム~スロー仕立て。この曲はまさに私の思う、優しいピアノの語り口が味わえます。Tr.09「身も心も」には、耳を引く前口上付き。こんな入り方ってニクイですね。で、Tr.11「ラヴ・バラード/自由への賛歌」はピーターソン・トリビュートには欠かせない曲。クラシック~ゴスペル調のピアノソロ。この澄んだ美しさはどうでしょう。そしてスイングするTr.12「ユアーズ・イズ・マイ・ハート・アローン」で、さらっと締めくくられるのもいい。
肩の力を抜いて演奏を楽しんで・・そんなビーストのメッセージが、アルバム全体から伝わってくるように思います。
Text by 神尾 孝弥

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