ケイティ・ジョージ『フィーチャリング』

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デビュー作「ポートレイト・オブ・ケイティ・ジョージ」が、異例のロングセラーとなったカナダのシンガー。曲ごとに多彩なゲストを向かえ、自作曲を披露した新作です。

ケイティ・ジョージ『フィーチャリング』MZCF-1454
メーカーコメント

いつものようにinstagramのタイムラインを眺めていると、ある動画に目が止まった。若い女性が部屋の中でジャズの名演に合わせてス キャットしているのだ。彼女のアカウントに並んだ動画一覧を見てさらに驚いた。ソニー・スティット、チャーリー・パーカー、チェット・ベイカー、 ジーン・アモンズ、キャノンボール・アダレイ、ケニー・ドーハム…ジャズの巨人たちの名演のアドリブパートをスキャットでなぞる彼女の動画が 溢れていたのだ。瑞々しく可憐なスキャットにキュートなルックス。僕はすぐに彼女のことがお気に入りになった。 このアルバムのコンセプトは、新しいジャズ・スタンダードを生み出すことだという。カナダの若き女性ジャズ・ヴォーカリストが作詞/作曲/ 編曲した楽曲を、カナダの優れたジャズミュージシャンを『featuring』して演奏したアルバム。収録曲は全13曲中、11曲がケイティ自身のオリジ ナルで、残り2曲がスタンダード・ナンバー。前作『Portrait Of Caity Gyorgy』では、全13曲中8曲がオリジナル曲だったことを考えても、本作の オリジナル曲への並々ならぬ意気込みが感じられる。そう、彼女のチャレンジは、新しいジャズ・スタンダードを生み出すことなのだ。 ・・・渡部徹(ライナーより)

ジャズ担当、おすすめコメント

『フィーチャリング』ということで、各曲に参加するゲストへ焦点をあてたアルバムです。しかし一方で、全13曲中、11曲がケイティ自身のオリジナル。キュートにスタンダードを歌う姿が魅力的なケイティですが、自身の曲をずらっと並べ披露する充実作です。ゲストミュージシャンも私が知るのは、パット・ラバーベラとローラ・アングラードのみ。他の奏者をこうした形で知るのもいいですよね。そのパットは⑧「ディス・オータム」でスケールの大きな太いトーンのテナーを披露。ケイティのクールな歌とのコントラストも見事。もう一人の私の知人?ローラ・アングラードはこの秋に日本デビューを飾ったカナダのシンガー。⑫「フィーリング・イズ・ミューチュアル」での、ハモったり、掛け合いだったり耳の離せない曲の展開も楽しいです。

他のゲストでは、②「カヴァー・アップ」のアルト。クリスティン・ジェンセンのブルースでのグイグイ来る吹きが耳に残りました。この方、イングリッド・ジャンセンの妹さんだそう。ケイティがますます・・らしさを発揮していく、日本での第2作目です。
(ジャズ管理人)

演奏者・曲目

ケイティ・ジョージ(vo)
フェリックス・フォックスパックス(p)
トーマス・ヘインバック(b)
ヤコブ・ワック(ds)

1. アイ・フィール・フーリッシュfeat. ダニエル・バルタ
2. カヴァー・アップfeat. クリスティン・ジェンセン
3. 春の如くfeat. カイル・ポグリン
4. スタート・アゲインfeat. ジョセリン・グールド
5. ア・モーメントfeat. アリソン・オー
6. ルック・ザ・アザー・ウェイfeat. ルーカス・ドゥボウィック
7. ミッシング・ユーfeat. ジョセリン・グールド
8. ディス・オータムfeat. パット・ラバーベラ
9. マイ・カーディオロジストfeat. カイル・ターダーストール
10. アイデアルfeat. ヴァージニア・マクドナルド
11. アイ・ネヴァー・ニューfeat. ティーミシュ・コズナルスキー
12. フィーリング・イズ・ミューチュアルfeat. ローラ・アングラード
13. 私の名はジョージ feat. クリスティン・ジェンセン(as)&ヴァージニア・マクドナルド(cl)

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