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Lafayette Harris Jr. Trio『Swingin’ Up In Harlem』(輸入盤CD)
2曲のオリジナルを中心に8曲のスタンダードナンバーを演奏。どの曲も "ラファイエット・タッチ "がふんだんに盛り込まれている。例えば、スティービー・ワンダーの「リビング・フォー・ザ・シティ」をマイルス・デイビスの「オール・ブルース」とうまく融合させていたり、「ナッツ・ブルース」・・ -
V.A.(寺島靖国) / FOR JAZZ VOCAL FANS ONLY VOL.6
寺島靖国さんの名コンピシリーズ『Jazz Bar』。その人気ゆえにいろいろなスピンアウト編が出ていますが、中でもこの『For Jazz Vocal Fans Only』は人気がありますね。 で、私勝手に、この『For Jazz Vocal Fans Only』って・・・ -
海野雅威『I Am, Because You Are』
ハンク・ジョーンズやジミー・コブなどのレジェンドに愛され、ロイ・ハーグローヴ・クインテットで日本人初、最後のレギュラー・メンバーだった、ニューヨークを拠点に活動する実力派ピアニスト。 -
ケイティ・ジョージ『フィーチャリング』
『フィーチャリング』ということで、各曲に参加するゲストへ焦点をあてたアルバムです。しかし一方で、全13曲中、11曲がケイティ自身のオリジナル。キュートにスタンダードを歌う姿が魅力的なケイティですが、自身の曲をずらっと並べ披露する充実作です。ゲストミュージシャンも私が知るのは、パット・ラバーベラとローラ・アングラードのみ。他の奏者をこうした形で知るのもいいですよね。 -
ダイアナ・パントン『ブルー~さよならを云うために』
シュガーヴォイスで、恋の始まりを歌った『ピンク』(2008年)。ストリングスを従えてムーディーに、大人の恋を歌う『レッド』(2013年)・・。感情を色に託し、歌で表現してきたダイアナ。この最新作では『ブルー』とタイトルが付きます。『ピンク』から15年近くの年を経て、成熟した雰囲気で恋の終わりをしっとり聴かせます。 -
スカンジナビアン・ジャズ・トリオ『ボッサ・ビギン』
「今度、北欧の新しいピアノトリオを出すからさ・・楽しみにしててよ」と言われ、年が明け、届いたのが本盤です。聴いた第一印象は、正直少し控えめなトリオ・・かな?でした。ガッンと来るというよりは、聴くほどに心に寄ってくる演奏といいましょうか。 -
デミアン・ドレリ『ピンク・ムーン~プレイズ・ニック・ドレイク』
ロンドン生まれ、ロンドン育ちの生粋のロンドンっ子である期待の若手ピアニスト、デミアン・ドレリのデビュー・ソロ・アルバム。クラシック・シーンで活躍しながらもキース・ジャレットの「ケルン・コンサート」に影響を受け、ニック・ドレイクを愛聴し、感銘を受けたアルバム・・ -
RINA『Transparent Blue』
独創性豊かな表現力を持つジャズピアニストRINA待望のニューアルバム『Transparent Blue』。 3年前のデビューアルバムが第13回CDショップ大賞2021『ジャズ賞』を受賞したRINA初の全曲オリジナル -
ローラ・アングラード『シェ・モア~私の場所』
シンプルなギターをバックに、フランス語で歌われるアルバム。さらっと聴いて・・漂うこの異国情緒感がとてもいいですね。 ③「マクサンヌの歌(ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリング)」、⑪「リラのワルツ(ワンス・アポン・ア・サマータイム)」は、ジャズでも有名なスタンダード曲。これもフランス語の響きのよさが耳に残ります。 -
ジュリアン・ラージ『ザ・レイヤーズ』
現代ジャズを代表するギタリストの1人、ジュリアン・ラージ。ゲイリー・バートンやチャールス・ロイドなど多くのジャズ・レジェンドと共演し、ニューヨーク・タイムズからも「天賦の才」と称賛を受ける彼だが、 -
山中千尋『TODAY IS ANOTHER DAY』
作品全体から山中節と呼びたいメロディが溢れる、2年半ぶりの新作です。アルバムタイトル曲でもある①から、高速テンポに乗りスイング。曲の途中から入ってくるエレピにも疾走感を感じます。②「Tres Palabras」はラテンタッチの優しい曲、③「So Tender」は曲の途中から入ってくるエレピにも疾走感を感じます。 -
外山安樹子『パレット』
キャリア初のソロ作品。チック・コリアやラーシュ・ヤンソンらのジャズ曲に加え、童謡やクラシック曲も演奏していて、そこがとてもいいなぁと・・。タイトルの『パレット』とは、そんなジャンルを超えた名曲の数々を、ジャズという「パレット」を通して描くという意味を込めているそう。 ピアノソロ作品に骨太の・・