スカンジナビアン・ジャズ・トリオ『ボッサ・ビギン』

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スウェーデン、デンマークにノルウェー。スカンジナビア諸国の名手が集うトリオ。ヨーロッパの薫りが漂うジャズメンの名曲をしっとり聴かせます。

スカンジナビアン・ジャズ・トリオ『ボッサ・ビギン』VHCD-1304
メーカーコメント

スウェーデン、デンマーク、ノルウェー出身の3人が集まったその名もスカンジナビアン・ジャズ・トリオのデビュー作。
オスカー・ピーターソン、サッド・ジョーンズ、タッド・ダメロン等有名ジャズメンオリジナルの演奏を中心に良き時代の雰囲気を保ちながらスイングする正統派ピアノトリオ。

ジャズ担当、おすすめコメント

昨年末、とあるコンサートに出かけたら、隣の席がヴィーナスの原さんでした。「今度、北欧の新しいピアノトリオを出すからさ・・楽しみにしててよ」と言われ、年が明け、届いたのが本作品です。聴いた第一印象は、少し控えめなトリオ・・かな?でした。しかし本作、ガツンと来るというよりは、聴くほどに心に寄ってきてくれる演奏といえましょうか。ピアノのマグネ・アーネセンは、恐らく本作がレコーディングデビュー。ベースのハンス・バッケンロス、ドラムのクリスチャン・レスは、チャンピアン・フルトンの近年作、『ブルー・アンド・センチメンタル』、『夢で逢えたら』での良サポートも記憶に新しい北欧の名リズムですね。
例えば、①「ボッサ・ビギン」はオスカー・ピーターソンの作曲。ピーターソンより少しテンポを落として聴かせます。あらためて、モダンジャズの品を強く感じる仕上がりです。そして、演奏を聴いていくと欧州と縁が深いベーシスト、オスカー・ペティフォードの曲が2曲。同じく同地と縁深い、ホレス・パーランの曲も取り上げています。全体にスロー~ミデアム調の曲が多いです。先に書いたように、初めは少し控えめに思うのですが、何回か聴くとそこが彼ら流。欧州ジャズの伝統に根ざすモダンなテイストが感じられるはずです。
(ジャズ管理人)

演奏者・曲目

マグネ・アーネセン(p)
ハンス・バッケンロス(b)
クリスチャン・レス(ds)

1. ボッサ・ビギン
2. ロング・アゴー・アンド・ファー・アウェイ
3. エミリー
4. ビリーズ・ボッサ
5. ツー・リトル・パールス
6. アイブ・グロウン・アカスタムド・トゥ・ハー・フェイス
7. トラブル
8. マイ・リトル・チェロ
9. ビター・スイート
10. アワ・デライト
11. スリー・アンド・ワン
12. ザッツ・オール

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