V.A.(寺島靖国) / FOR JAZZ VOCAL FANS ONLY VOL.6

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風味絶“歌”-味わい深い歌声に浸って。お気に入りのジャズ・ヴォーカルが必ず見つかります。

V.A.(寺島靖国)『FOR JAZZ VOCAL FANS ONLY VOL.6』 寺島レコード / TYR-1110
メーカーコメント

「ジャズはアドリブではなく曲で楽しむ」「美女ジャケ買い推奨」をかねてより提案してきた寺島流ヴォーカルに聴き惚れるひと時を。
寺島靖国が良い声、良い音、良い曲で選ぶ、唯一無二の女性ヴォーカル・コンピレーションも、好評につき第6弾をリリース。忘れ去られた隠れ名盤から期待の若手ヴォーカリストまで、寺島レコードでしか聴けないラインナップでお届けします。
【解説】 寺島靖国

ジャズ担当、おすすめコメント

寺島靖国さんの名コンピシリーズ『Jazz Bar』。その人気ゆえにいろいろなスピンアウト編が出ていますが、中でもこの『For Jazz Vocal Fans Only』は人気がありますね。
で、私勝手に、この『For Jazz Vocal Fans Only』って、艶やかで色っぽく、スモーキーヴォイスのシンガーが多いのかなと思っていましたが、今回あらためて聴くと寺島さんらしい統一した歌手のトーンはあるのですが、それでもいろんなタイプのシンガーが選ばれていることがわかります(そりゃあそうですよね)。
例えば、スモーキーな声の①ヴィクトリア・トルストイ(なぜかこの方とは、横浜は桜木町の居酒屋でご一緒したことがある・・)や妖艶でまとわりつくような声の②サラ・レンカ。③のアンナ・コルチナは甘いささやき声です。
こんな感じで、もう少し続けると、④のダイアナ・パントンは、日本での人気もすっかり定着したカナダのウィスパーヴォイス。出だしのドン・トンプソンのピアノからして、清らかで光のある世界観がありますよね。あと「かすれ声ぎりぎりの魅力」といいたいのが、⑦のペッグ・キャロサーズの「プア・バタフライ」。澄んだパルス信号のようなリズムのピアノのイントロも含め、新鮮なジャズの印象です。
今回、音源を送ってくれたDIWの担当さんは、「7~9曲目の流れが今までにない雰囲気でいいなぁ」とメモを付けてくれました。確かに曲はスタンダードですが、歌のスタイルにECM的というか、アメリオ的(エンジニアですが・・)というか、そんな解釈や音作りが滲んでいるように思います。
個人的には2回入っている「ワイルド・イズ・ザ・ウインド」の聴き比べや、⑬の「パーフィディア」の声コーラスの入る展開も面白かったです。この曲、ピアノ→ギターのソロもいいですよね。私的ベストはこの曲でした。
しかし、女性ヴォーカルだけで14曲を見つけ出し、起承転結を付けて並べる、寺島さん。見事ですね。
そして2023年、すでに私、これは今年のベストでは?というヴォーカル作品に出合っています。次回のシリーズに入るのか、(勝手に)楽しみにしています。
(ジャズ管理人)

演奏者・曲目

1. The Old Country / Viktoria Tolstoy
2. I’m a Fool to Want You / Sarah Lenka
3. Beautiful Love / Anna Kolchina
4. Spring Will Be a Little Late This Year / Diana Panton
5. Histoire D’un Amour / Carin Lundin
6. What Is This Thing Called Love / Lisa Roti
7. Poor Butterfly / Peg Carrothers
8. Close Your Eyes / Ksenia Parkhatskaya
9. Alone Together / Johanna Linnea Jakobsson
10. Wild Is The Wind / Liane Carroll
11. Chez Laurette / Laura Anglade & Sam Kirmayer
12. Lili Marleen / Isabel Santol & Julian Joseph
13.Perfidia / Lauren Henderson
14.Wild Is The Wind / Lauren Henderson

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