akikoと海野雅威のタッグ再び!スタンダード愛に溢れた、不朽のジャズ・スタイル。デビュー作『Girl Talk』を彷彿させる、オーセンティックなジャズアルバムが完成!
ジャズのスタンダードナンバーを軸に人生における様々なテーマを綴ったライフスタイル・エッセイ『ジャズを詠む』を発表したのが2018年。書籍で出版する前、まだ「JJazz Net」というインターネットラジオのサイトでWEB連載をしていた頃に、NY在住のピアニスト、海野雅威くんから久しぶりに連絡をもらいました。「Come Rain Or Come Shine」という曲をテーマにした回で私が書いた内容に共感した、と嬉しい感想を聞いて心が温かくなると同時に、彼のスタンダードに対する愛や、歌詞の理解の深さに改めて感銘を受けました。
海野くんはまだ渡米前、私のライブ・レコーディングに参加してもらった時からすでにピアニストとして並々ならぬ才能を発揮していて、渡米後の活躍はジャズ・ファンならご存知の通りですが、あの悲惨な事件と怪我を経験しながらも奇跡的な復活を遂げたその姿に、ジャズ・ファンならずとも世界中の多くの人が勇気と感動をもらったのはまだ記憶に新しいところです。彼への支援運動がNYを始め世界中で立ち上がり、ここ日本でも私たちは「Look For The Silver Linining」という支援コンサートを行いました。45人の日本を代表するジャズミュージシャンが7時間にわたって彼にエールを送るべく素晴らしい演奏を届けてくれたコンサートは、単に、真摯にジャズに向き合い、またその中で生まれた様々な人々との出会いを大切には育んできた彼の温かな人柄を表しているようでした。
復活ライブでは私もゲストシンガーとしてステージに立ち、再びライブで共演を重ねていくにつけ、気を衒わない、オーセンティックな、ある意味、とても“普通”のジャズアルバムを、また彼と作りたいなと思いました。ただただスタンダードの魅力やスウィングすることの楽しさを伝えられたら、そして書籍『ジャズを詠む』にかつて綴った、人生における本質的なことについても改めてフォーカスを向けられたら、そんな思いで作りました。一人でも多くの人の心に届きますように。
akikoさんと海野さんの「ジャズを詠む」。二人がスタンダード曲に正面から取り組み、その魅力を伝えます。文字通り親しまれるスタンダード曲。洗練されたメロディを楽しむのはもちろん、そこに込められた思いや意味を知ると、もっともっとジャズが楽しめるんですよね。・・というのはわかっていても、言葉の壁は高くなかなか難しいもの(私も勉強中です・・)。この作品は(少しサイズ自体も大きくて)ブックレットに英語の詩、和訳を並べ、魅力をしっかり伝えます。
akikoさんのコメントにあるように「ある意味、とても“普通”のジャズアルバム」でいて、そしてそんな本作を通してスタンダード曲から「人生における本質的なことについても」感じることが出来たら、もっとジャズを楽む世界が広がると思います。
もちろん、歌も演奏もご機嫌ですよ。(ジャズ管理人)
1. Jazz – introducing “How High The Moon”
Words / akiko, Nancy Hamiton Music / akiko, Morgan Lewis
2. Poor Butterfly
Words / John Golden Music / Raymond Hubbell
3. East Of The Sun
Words / Brooks Bowman, akiko Music / Raymond Hubbell
4. Crazy He Calls Me
Words / Bob Russel Music / Carl Sigman
5. Where Or When
Words / Lorenz Hart Music / Richard Rodgers
6. Come Rain Or Come Shine
Words / John H Mercer Music / Harord Arlen
7. For All We Know
Words / Samuel M Lewis Music / Fred J Coots
8. Let’s Call The Whole Thing Off
Words & Music / George Gershwin, Ira Gershwin
9. I Love You For Sentimental Reasons
Words / Deek Watson Music / William “Pat” Best
10. Look For The Silver Lining
Words / B.G.DeSlyva Music / Jerome Kern
11. Enjoy It While You Can
Words / akiko, Tadataka Unno Music / Tadataka Unno
Produced by akiko, Tadataka Unno
Vocal : akiko
Piano, Arrangement : Tadataka Unno
Bass : Yoshio Suzuki
Drum : Gene Jackson
Guitar : Yoshiaki Masuo (M5,10,11のみ)
Recording Engineer : Daiki Iimura
Mixing & Mastering Enginner : Taiji Okuda
Recorded at Landmark Studio