GINZA JAZZ「あの頃、銀座で聴いたジャズ」が10,000枚!!

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おひさしぶりです。ジャズ担当の神尾です。
先日、会社の広報の人から連絡があり、当社で企画をし、販売をしているオリジナルCDが、累計5万枚のセールスを突破したと知らされました。

「GINZA JAZZ あの頃、銀座で聴いたジャズ』SIC7-4
おかげさまで完売いたしました!大感謝です!! 

シリーズとしては、ジャズの他に、クラシック、ヒーリング、イージーリスニングなどあるのですが、嬉しかったのは、5万枚のうち1万枚を販売したのが、企画をした「あの頃、銀座で聴いたジャズ」というCDだったことです。あらためて、自社だけで販売するCDでこの枚数って、それだけ山野楽器に、ジャズ好きなお客さまがご来店されたということで、本当に嬉しいですね。

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▲販売枚数、1位、2位、3位の作品 左から「GINZA JAZZ あの頃、銀座で聴いたジャズ」、「GINZA Classics」、「GINZA Feeling」(ニューエイジ、イージーリスニング系のコンピレーション)です。銀座通りのイラストも人気です。

このコンピレーションCD「あの頃、銀座で聴いたジャズ」の発売は2017年。山野楽器のジャズコーナーのメインは(大まかに言って)やはり黄金時代のモダンジャズです。で、当時の私は、モダンの少し前のスイング、火花を散らすようなモダンなものでなく、少しリラックスして聴けるジャズもいいよな~と、そんなジャズの魅力も感じていた時期でした(←これも大まかな言い方ですが・・)。

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▲こうしたジャズを日常好んで聴いていたのが、自然に選曲へ・・。特に左のリー・ワイリー、大好きです。

2枚組の「あの頃、銀座で聴いたジャズ」のうち、先に選曲したのは2枚目になっている「ライト・スイング、ヴォーカル」編です。可憐な歌姫、リー・ワイリーの「マンハッタン」でスタートして、個人的にも大好きな、ミルドレッド・ベイリー、ヘレン・フォレスト。もちろんビリー・ホリディも絶対に入れたかったシンガー。男性では、初期のフランク・シナトラの落ち着いた、しかし色気のある歌声も外せません。終盤にはアン・バートン。最後はトニー・ベネットの「スターダスト」で締めています。

いろいろ考えて、1枚目は結局インスト曲集に。「リラクシン・スタンダード」と題されています。オープニングはマイルス・デイビスの「バイ・バイ・ブラックバード」。一曲目が「バイ・バイ」ってどうか?と思いましたが、ノスタルジーなメロディがこのコンピの色を決めます。セロニアス・モンクのピアノソロ「煙が目にしみる」、大好きなアル・コーン=ズート・シムズ「イースト・オブ・ザ・サン」。ベン・ウェブスター&スウィーツ・エディソンを経由して、サックスの巨人、ソニー・ロリンズ「星に願いを」で終わります。
あらためて、こうしてみると、スイング時代のジャズばかりではないですが、リラックスしたテイストを前面に出していて、今でもとても気に入っています。

そして、この「あの頃、銀座で聴いたジャズ」の企画の前に、ソニーミュージックから「Jazz Collection1000」という廉価シリーズが発売になっています。私も発売タイトルのリクエストをしたりして、コロムビアやRCA、エピックなどのカタログをじっくり見ていたのが、実は制作の大きなヒントになりました。ラフな選曲の後に、レーベルの人とあれこれを詰めていきます。曲を聴きながら選んで、楽しかったですね。

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▲これらは制作のヒントになった作品です。すべて伝説?の「Jazz Collection1000」シリーズ。モダンはもちろん、スイング、ヴォーカル、ビッグバンド、そしてフュージョンなどなど。いろいろなジャズが惜しげもなく登場していました
(限定発売のため、入手不可になっている作品もあります)。

また、お店にいらっしゃる、いろいろなお客さまから、有楽町にあった日劇の話や、三原橋の近くにあったというジャズクラブで、伝説のピアニスト、守安祥太郎の生演奏を聴いたという話。ジャズ批評の松坂さんが経営していたジャズ喫茶「オレオ」など、銀座の在りし日のジャズスポットの雰囲気を聞いていたのも大きく選曲に影響されています。

ライナーノーツは専門誌「ジャズジャパン」の三森隆文さんにお願いをしました。曲の背景をしっかりと書いていただき、これは私も大いに勉強になりました。

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▲「ジャズジャパン」。もちろん売場で扱っています。

そんなもろもろの制作経緯があり、2021年に1万枚の販売となりました。実際に自分の手で、多くのお客さまへ販売をしました。購入して気に入ってくれた方が、お知り合いへのプレゼント用として、何枚も買ってくれたり。いろいろな方から率直な感想もいただきました。

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▲オリジナルCDの一角。売場の顔になるコーナーです。

そしてある日、ふらっと売場に「このCDはいいね~」と話されたお客さまがいらしたので、私、こういう思いで選曲したのですが・・と、詳しくお話しをたら、CDにサインを入れて欲しいと言われ、恥ずかしながら書いたことも(汗)・・。

こんな体験をするのも、直に顔を合わせて販売する醍醐味ですよね。
まだ在庫はたくさんありますので??!!ぜひお聴きください。

これからもお客さまはもちろん、自分も同様に楽しめる企画をしていきたいと思っています。「仕事がジャズで、趣味もジャズ?」ですから・・

(2021年12月20日記 山野楽器 noteより修正・転載 神尾 孝弥)

※一部、限定盤・輸入盤等もご紹介しています。入荷が不安定になる作品もございます。品切れ等の際はご了承ください。

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