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無国籍ジャズ?フランスのピアニスト、マシュー・カピテッリ、イスラエル出身のベーシスト、レミー・ユールザリのデュオ「レ・プロジェット・ブラスコ」について。
ジャズ担当、おすすめコメント
ここのところ、デュオ作品の新譜で心震えるものが多く、本作も気になり手に取りました。フランスのピアニストとイスラエル出身のベーシストの顔合わせ、2人とも今作で初めて知った演奏者です。ジャズ、クラシック、タンゴ、ラテン・・など、いわゆるジャズだけでないバックグランドを強く感じる演奏。曲のタイトルもフランス語だったり、スペイン語、カタルーニャ語、イタリア語、オランダ語とさまざまです(それを調べるのに、少しだけ手がかかりました)。ジャズが好きで興味を持って音楽を聴いていますが、音楽から彼らのバックグランドが滲んできて引き込まれました。例えば、④「Xaloc」。このタイトルは、スペイン東部のカタルーニャ州で話されているカタルーニャ語。日本語では「熱い南風」という意味になるそうです。⑤「Niño (nana para mi hijo)」は優しいメロディだなぁと思ったら、スペイン語で「息子への子守歌」という意味になるそう。各曲に込められた思いを想像しながら大いに楽しみました。(ジャズ管理人)
演奏者・曲目
1. Sans Doute
2. Un Orient
3. Un Descanso (1)
4. Xaloc
5. Niño (Nana Para Mi Hijo)
6. Un Descanso (2)
7. Gezelligheid In Utrecht
8. Nues
9. Rinascimento
Recorded In 2021
Mathieu Cepitelli (piano, rhodes, composition) Rémy Yulzari (bass)
フレッド・ハーシュ&エスペランサ・スポルディング『アライヴ・アット・ヴィレッジ・ヴァンガード』
ハーシュとエスペランサ(年の差30歳以上)、なんとも意外な組み合わせと思いましたが、2013年に初共演し、以降もデュオとして活動を続けているのですね。