1934年生まれ、いぶし銀のテナーマン、ヒューストン・パーソン。伝説の名録音技師との「ジャズの絆」を感じるニューアルバム。

今年89歳となるテナーマン、ヒューストン・パーソン。プレステッジやリヴァーサイドなどの名レーベルで1960年代から録音を残し、いまなおコンスタントに新作をリリースするジャズレジェンドです。その演奏スタイルを一言でいえば、ソウルテナーでしょうか。今作は、ギターにラッセル・マローンを加えたクインテット。ピアノにラリー・フラーが参加しているのにも注目です。スイング曲、バラードにブルース。いろんなタイプの曲を聴かせてくれますが、音色・フレーズにいぶし銀の風格があります。①「At Long Last Love」のスイング感だったり、⑨「Please Send Me Someone to Love」のブルーなムードに魅力が出ていますね。最後の⑩「Reminiscing at Rudy’s」は多くのヒューストンの録音を手掛けた、ジャズの名録音技師ルディ・ヴァン・ゲルダーへ捧げた曲。もちろん、本作はそのスタジオで録音されています。
あ、あと、⑥「Nothing Ever Changes My Love for You」の歌唱は何と!ルイス・ナッシュによるもの、歌をレコーディングで披露するのは(おそらく)初となるそうです。コクのあるいい声をしていますね。(ジャズ管理人)
Houston Person (ts)
Russell Malone (g)
Larry Fuller (p)
Matthew Parrish (b)
Lewis Nash (ds, vo #6)
1. At Long Last Love
2. Again
3. Moon River
4. Put Your Head on My Shoulder
5. Why Did I Choose You
6. Nothing Ever Changes My Love for You
7. My Romance
8. I’ll Let You Know
9. Please Send Me Someone to Love
10. Reminiscing at Rudy’s


