トロンボーンとギター、ヴィブラホン、あまり耳なじみのないフロント3人のハーモニー、これが新鮮な響きなのです!

NYジャズの「いま」を伝える、スモーク・セッションズ・レコードからリリースされた、トロンボーンとギター、ヴィブラホンをフロントにしたセクステット。珍しい3つの楽器の組み合わせ。この響きが新鮮で、私とても気に入っています。
②「Silver at Sundown」はホレス・シルヴァーへ、⑩「A Star for Chick」はチック・コリアへのトリビュート曲。スティーヴの経歴を見ると、チックのオリジンに参加していたのですね。また、シルヴァーとは録音はないものの、電話をしあう友達でバンドに加わりライヴで共演をしていたそうです。収録曲はすべてスティーヴ作で、モダンジャズの伝統を強く感じさせてくれます。例えば⑦「Off the Cuff」はどこかマイルスの「So What」を連想させる曲。このイントロのピアノとてもいい雰囲気です。
冒頭に、トロンボーンとギター、ヴィブラホンをフロントに・・と書きましたが、キーザー、マクブライト、ウィリー・ジョーンズⅢのリズム陣も無駄なく実にタイト。全体を引き締めています。(ジャズ管理人)
1. Encouragement
2. Silver at Sundown
3. Maybe So
4. Bedford Strolle
5. Faraway Dream
6. They Wore 44
7. Off the Cuff
8. Indigo to Azure
9. Bluesthetic
10. A Star for Chick
Steve Davis(tb) Peter Bernstein(g) Steve Nelson(vib) Geoffrey Keezer(p) Christian McBride(b) Willie Jones III(ds)


