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全ヨーロッパピアノトリオファンへ、おすすめしたい秀作。ジャン-ピエール・コモのコクのあるピアノ&推進力たっぷりのリズム陣・・について
ジャズ担当、おすすめコメント
寺島靖国氏が選曲する人気コンピレーション作品『Jazz Bar』に、曲が収録されるなど、日本でもピアノトリオファンを中心に、ディープな人気を誇るパリ生まれのピアニストです。
コモとスカンジナビアンのリズムが初めて顔を合わせるトリオ、切れよく強力な推進力を誇るリズムに対し、コクと熱のあるピアノが応える・・という現代ピアノトリオの理想的な図式になっているように思います。全10曲収録、8曲がスタンダード。①「YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC」からスタートして、どの曲も密度が高い!ああ自分はヨーロッパのピアノを聴いているな~という気分にさせてくれます(当たり前か・・)。個人的には⑥「LEADING TO…」から⑦「MY ONE AND ONLY LOVE」のつなぎがよかった。秀作だと思います。(ジャズ管理人)
演奏者・曲目
Jean-Pierre Como(p)
Thomas Fonnesbaek(b)
Nicolas Campagnol(ds)
1. YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC
2. YOU DON’T KNOW WHAT LOVE IS
3. OLEO
4. STELLA BY STARLIGHT
5. TRISTE
6. LEADING TO…
7. MY ONE AND ONLY LOVE
8. BYE BYE BLACKBIRD
9. LOVER MAN
10. STARRY SEA
山中千尋『TODAY IS ANOTHER DAY』
作品全体から山中節と呼びたいメロディが溢れる、2年半ぶりの新作です。アルバムタイトル曲でもある①から、高速テンポに乗りスイング。曲の途中から入ってくるエレピにも疾走感を感じます。②「Tres Palabras」はラテンタッチの優しい曲、③「So Tender」は曲の途中から入ってくるエレピにも疾走感を感じます。
フレッド・ハーシュ&エスペランサ・スポルディング『アライヴ・アット・ヴィレッジ・ヴァンガード』
ハーシュとエスペランサ(年の差30歳以上)、なんとも意外な組み合わせと思いましたが、2013年に初共演し、以降もデュオとして活動を続けているのですね。
パティ・ロムーショ『スター・クロスト・ラヴァーズ』
パティ・ロムーショは、憂いのある声が印象に残るイタリアのシンガー。ケニー・バロンを敬愛し、NYで彼とのレコーディングが夢であったそう。オープニングの①「ララバイ」はそのバロンとの夢がかなった共作。